時計の針は、もうとっくに待ち合わせの時間を過ぎていた。
彼はいったいどこで何をしているんだろう。



一夏の恋



今日は年に一度の大きな夏祭り。
今年も沢山の人でにぎわっている。
それに今日は祭の目玉の総踊りと花火が揃っている。
こんな狭い土地のどこから湧き出るんだろうと思うぐらいの人が集まる、盛大な夏祭りの日。
そして、リョーマとの初デートの日だった。

薄いピンクの浴衣を身にまとい、髪を上げて、いつもより大人っぽいメイクで待ち合わせの場所に向かう。
が、浴衣は歩きにくく、待ち合わせの時間に少々遅れ気味だった。
リョーマなら、もうとっくに来ているだろう。待たせるわけには・・・と思い、小走りで向かう。

しかし、そこにリョーマはいなかった。
首につったケータイは待ち合わせの時刻を指している。
もうすぐ来るだろうと信じてリョーマを待った。



リョーマが見たがっていた、総踊りが始まった。
しかし、まだ彼は現れない。



「あれ・・・?・・・??じゃん!!どうしたの?こんなところで。。」

祭に来ていた昔の友達が声をかけてきた。
女の子4人で祭りに来たらしい。

「そのメイク・・・さては男待ち?!羨ましいなぁ。。」
「実はね・・vvでもまだ来ないんだぁ。」
「何時待ち合わせ??」
「17:00」

友達が時計を見て言った。

「もう待ち合わせ時間過ぎてるじゃん。うちらと回ろうよ!!」
「え・・・でも、リョーマ君来るかもだし・・・」
「まだ待つ気なの??総踊り始まってるよ!!こうして久しぶりに会えたんだし。一緒に見ようよ!!」

そう言われ、結局5人で回る事にした。

わたあめ買って、たこ焼き食べて、金魚すくいもして。
久しぶりに会った友達だったので、会話もはずんだ。
はこのときを楽しんだ。



沢山の人だかりの奥でかすかにリョーマの声がしたような気がした。
すると向こう側の道路に、紛れもなくリョーマの姿があった。
勝手に行動して、今日のデートを潰した事を走っていって謝りたかった。

しかし、隣には知らない女の子がいた。





の頬に涙が伝う・・・・・・













の一夏の恋は終わった。













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なんとも哀しいですねぇ・・・。夏祭りなのに。。(なら書くな)
いや、ハピエンに飽きたんで(まて)

ってか、リョーマ話してねぇ・・・!!

                      04/08/12

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