誕生日贈物。






    今朝、教室には言った瞬間、頭の上に何かがたくさん降ってきた。
    一瞬嫌がらせかと思ったが、落ちてきたそれをいくつか掴んで見ると。
    は、嬉しさが胸から込みあげてきた。

    「誕生日おめでとー!!!ー!!」

    色紙をざっくばらんに切っただけの紙ふぶき
   (おそろしい程一つ一つが大きく、はっきりいって紙ぼた雪だとは思ったが)をバッと散らしながら、
    仲の良い友人達が声を揃えて言ってきた。
    教室のドアの前でやっているのだから、さぞかしクラスメイト達にとっては迷惑だろうに、誰も文句など言ってこない。
    それどころか、皆微笑んで見守ってくれているようだ。

    その、温かさに心から感謝しながら、は口を開いた。


    「ありがとう、みんな。」


    その後、ひとしきりお祝いの言葉を述べ終わった友人達は、さも当たり前のように、
    チリトリをの手に握らせた。
    そして、自分達は箒で紙ふぶきを集めだす。
    何で自分の誕生日に朝から掃除をしなければいけないんだろうとか、
    普通祝われる立場の人間に手伝わせるのかなとか思いつつ、わざわざ時間を割いて、
    皆が自分のためにしてくれたのだから、その感謝も込めて、集め終わった紙ふぶきを自主的にゴミ箱へと捨てにいった。




















    朝のことを思い返し、少し思い出し笑いをしながら、は弁当を手にし、席を立った。


    昼は、いつも中庭でリョーマと食べるのが日課だからだ。









    「遅い。」
    「・・・・ごめんって・・。」

    がいつもの場所に着いた時、既にそこにはリョーマが寝転がっていた。
    彼は、が来たことに気づくと、体を起こして軽く睨みながら、不満を口にする。

「ちょっとは急いで来たら?ただでさえ食べるの遅いんだからは。」 「・・・・なんかさ、リョーマ今日機嫌悪くない?いつもより言葉の痛さが五割増・・・。」 おどおどと言葉を返しながら、リョーマの横に腰を下ろす。 そこは、丁度木陰になっていて、風が気持ちよい。 吹き抜けていく風を、目を閉じて感じていると、リョーマの声が聞こえてきた。 「当たり前。何、は俺を怒らせてる自覚無いんだ。」 「えっ?」 耳に入ってきた言葉に、思わず目を開け、聞き返す。 視界に入ってきたリョーマは、あきらかに不機嫌そうな顔で口を開いた。 「何で俺が怒ってるかわかってないんだ。」 「え、リョーマ怒ってたの!?」 「・・・・・。」 「いや、黙り込まないでっ!本当今日は全然心当たりないし!」
怒りを通り越し、呆れ果てたという目でこちらを睨んでくるリョーマに、は必死で弁解する。 その様子を見て、深々とため息をつくと、リョーマは渋々と言葉を口にした。 「、今日誕生日なんだって?」 「う、うん・・・。」 思ってもみなかった言葉に、ぽかんとした表情で、が頷く。 「聞いた覚えないんだけど。」 「私も言った覚えないや。」 あっけらかんとが答える。 その言葉を聞き、リョーマの漂わせる空気がさらに冷たいものとなった。 しばらく沈黙が場を支配する。 木の葉が揺れ動き、重なり立てる音がやたらと耳につく。 その沈黙に先に耐え切れなくなり、声を出したのはだった。 「えー、と。・・・私が誕生日のこと言ってなかったから怒ってるの・・?」 冷たいリョーマの目線と自分の目をあわさないように、目を泳がせながら尋ねる。 「・・・・・。」 「ああ、だから黙んないでってば・・!!」 「・・・・俺の誕生日は?」 唐突にリョーマが尋ねる。 その問いの意味を測りかね、困惑しながらもは答えた。 「12月・・24日。」 「何で知ってんの。」 「いや、何でって・・・。」 「俺はに言った覚えないんだけど。」 「うん、私もリョーマの口から聞いた覚えないし。」 苦笑いをしながらは言葉を続けた。 「でも、やっぱさ、知っときたいじゃん。リョーマのことならさ。」 「自分勝手。」 即座に返ってきた言葉をしばし頭の中で反復する。 「・・・・・はっ!?」 しばらくして、その意味をやっと頭が理解し、は思わずリョーマの方へと身を乗り出し、問い返した。 「何で自分勝手なのよ!?」 「自分だけ知るなんて卑怯だと思うんだけど。」 「いや、そんな屁理屈こねられても困るっ!むしろリョーマが自分勝手っ!!」 その言葉を遮るように。 の唇を何かが掠めていった。 思わず言葉を飲み込む。 やたらと近すぎるリョーマの意志の強い目が印象に残った。 「・・・目くらい閉じたら?」 「・・・い、いや、今のは無理・・!!不意打ち反対っ・・!!」 何事もなかったかのように、言葉を紡ぐリョーマに対して、は顔を真っ赤に染め、必死で言い返す。 しかし、それを軽く聞き流し、リョーマは言った。 「どっかの誰かさんが前もって言ってなかったから、今あげれるのはこれだけ。」 「・・・・誕生日プレゼントなわけ・・・・。」 疲れたように呟くに、リョーマはさらっと言う。 「何、不満?」 「とんでもありません、十分でございます、というか、さっさと弁当食べようではないですか。」 慌てて言葉を並べ立て、は手に持っていた弁当を膝の上に広げた。 ≫うわ。なんじゃこれ。
初めて甘くしようと自分で意識して書いてみたものの、あえなく撃沈。
むしろ、無理をしたせいで鳥肌たってる感じ。ぎやぁ。
鈴の誕生日は6月6日だというのに、12月に誕生日夢書いてる馬鹿がここにいます。 爽やかな初夏をイメージしながらも、12月の寒さに凍えつつ打ってます。
というか。王子を書いたのが初めてという大チャレンジャー。偽者具合がひしひしと。
もうひたすら謝罪の言葉のみっす。まじごめんそ、鈴っ!!
12/19 茲芦坂光より、愛を込めて。

◎はい。半年と13日遅れのプレゼントをありがとう。
かなり強調しときますね(笑)
俺はがんばって速攻で書いたのに。。それでも1ヶ月遅れなかったはず。。
だよな、光ぅ。(あとたん風。)
ま、中身は最高だったから許しましょう。。よかったねvv
では、皆様、読んでくださってありがとうございますvv

テレワークならECナビ Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!
無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 海外旅行保険が無料! 海外ホテル